食後の血糖値の急激に上昇する血糖値スパイク(食後高血糖)について
▼40~50代を襲う “血糖値スパイク”の脅威(Yahoo!ニュース)
これまでも血糖値が高い状態が常に続く「糖尿病」になると、心筋梗塞などのリスクが高まるとは言われてきた。ところが最近の研究で、男性のように糖尿病ではなく「食後の短時間だけ」血糖値の変動が起きているケースでも、突然死のリスクが高まることが分かってきた。
“血糖値スパイク”は、糖尿病ほどインスリンの分泌能力が低下していないため、食後何時間かが経過した空腹時には血糖値は適正レベルに落ち着く。そのため、健康診断では見つかりにくい。
“血糖値スパイク”が起きているかどうかを調べる方法として、「75gブドウ糖負荷試験」というものがある。ブドウ糖が入った甘い液体を飲み、30分ごとに、2時間後までの血糖値を調べる検査だ。
対策の大原則は、糖分が腸に届く「量」と「スピード」を抑えることだ。
たとえば手軽な昼食でありがちな「コンビニおにぎり2つと野菜ジュース」のような食事で、それらに含まれる糖分が「大量に」かつ「いっぺんに」体内に吸収されると、“血糖値スパイク”が起きやすくなってしまう。
サラダなど食物繊維を多く含むものを一緒に食べるようにすると、血糖値の上昇は抑えられることが知られているが、なかなかそうもいかないこともあるだろう。そんな時は、おにぎり2つを1つに減らし、その代わりにから揚げを食べる。また、おにぎりより先にから揚げを食べると、肉に含まれる脂質やタンパク質に反応して、胃の動きがゆっくりになる。その状態でおにぎりを食べると、血糖値が一気に上がらないため、“血糖値スパイク”が起きにくくなる。
健康診断の血糖値検査で正常値でも、食後の血糖値が急激に上昇する人は、血管で動脈硬化が進み、心筋梗塞で突然死をする可能性があるそうです。