人工膵臓の実用化に期待
腎臓の機能をある程度補うことで、通常週3回の人工透析が週1回程度で済み、年1回の日帰り手術で装置を交換するといった利用法を想定する。三木教授は「透析回数が減れば患者の負担が軽くなり、医療費削減にもつながる」と話す。
ブドウ糖の濃度が高いときだけ反応して分子構造が変化する特殊なゲルを開発。この中にインスリンを入れておき、血糖値が高くなったら放出させる仕組みだ。
正常な血糖値ではゲルは縮んでおり、インスリンも中に包まれている。血糖値が上がるとゲルが膨らみ、インスリンを放出する。血糖値が下がればゲルは再び縮み、インスリンの放出も止まる。
実用化では、刺さっても痛くない微細な針が多数並んだシートを皮膚に貼り、皮膚に刺さった針から血糖値を下げるインスリンを体内に送る方式を採用する方針だ。インスリンを内包したゲルを入れておき、針からインスリンを放出する。3日に1回程度の頻度でシートを貼り替える。
via:http://adhocrat.net/adhocblog/2017/10/post-2204.html
20年をめどに効果や安全性を確かめ、臨床試験(治験)開始を目指す。
人工透析は1回4時間を週3回おこわないといけないため、人工膵臓が実用化されれば、患者の負担減だけでなく、月40万円かかる医療費の抑制にも繋がります。